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ソニーフィナンシャルホールディングス Daily Market Report

issue date 2019年11月01日

ソニーフィナンシャル
ホールディングス
金融市場調査部

市場のムード転換の可能性

為替

31日のドル円は下落。日銀金融政策決定会合では金利据え置きが決定されたものの、緩和姿勢が改めて示されたことで、市場の失望を買うことは避けられた。その後、「中国がトランプ政権との長期の貿易合意到達を疑問視」しているとの報道が出ると、米中協議が順調に進展していると思われた中でのネガティブ・サプライズとなり、ドルは失速。一時108円ちょうどを割り込んだ。米中貿易交渉に関しては、10月上旬に連日好材料が続き、ドル円は上昇してきたものの、10月後半は109円ちょうど前後で上値が重い推移となっていた。現時点での米中の交渉は「第一合意」を目指しており、そもそも「長期の合意」の話ではなかったことを念頭においても、楽観ムードに冷や水を浴びせたことによって、足下のムードが転調した可能性がある。本日は、昨日からのドル売り・円買いの流れを助長するような材料には要注意だ。特に米中協議に関する報道には神経質な展開となろう。また、本日は米国で10月の雇用統計及びISM製造業景況指数が発表される。市場予想を大幅に下回る結果が出れば、やはりドル売り材料視されよう。ドル円は90日移動平均線が示す107円50銭近辺まで下落も視野だ。(石川)

本日の予想レンジ:107.50~108.40円

ドル円チャート(日足)
図表ドル円ひあしチャート
ドル円チャート

図表ドル円にっちゅうチャート
為替レート
(NY市場引け値)
図表為替レート一覧

株式

31日の米国株式市場は主要3指数揃って下落。米中通商協議を巡り「中国高官らは包括的で長期的な合意に疑問を呈している」と報じられた。先般の閣僚級会合での部分合意の調印に向け調整が進んでいるとの楽観が広がっていたなか、にわかに不透明感が高まった。中国事業比率の高い、ボーイング、スリーエム、キャタピラーなどの銘柄が売られ、相場を押し下げた。この日、NYダウは前日比140.46ドル安い、27046.23ドルで終えた。こうしたなか、本日の日本株は下落の公算。米金利の大幅低下と円高進行から金融株や景気敏感な素材株、輸出関連株が売られそうだ。(渡辺)

日経平均株価
図表日経平均にっちゅうチャート
NYダウ
図表ニューヨークダウにっちゅうチャート

債券

31日の米債券市場は大幅上昇。この日発表のコアPCEデフレータは伸びが鈍化し、シカゴ購買部協会景気指数(PMI)は、市場予想を超える悪化となった。景気の先行きに警戒感が高まるなか、この日は米中協議に関して「中国高官が包括的・長期的な合意に懐疑的」と伝わった。これを受けて米株式が売られたことも債券買いを促した。また、この日は月末ということもあり、デュレーションを長期化するための機関投資家の買いも入った模様。米10年債利回りは前日比8.1bp低下の、1.691%で終えた。こうしたなか、本日の円債は上昇の公算。日米とも金融政策会合を終え、先々の追加緩和を排除しない構えを示したところ。債券の先高観は根強く、本日は買い優勢の相場展開が予想される。(渡辺)

各国国債利回り(%)
図表国債りまわり一覧