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ソニーフィナンシャルホールディングス Daily Market Report

issue date 2019年05月16日

ソニーフィナンシャル
ホールディングス
金融市場調査部

米国の通商政策関連報道に注目

為替

15日のドル円相場は方向感に乏しい展開。欧州勢参入後に、中国の経済指標の弱い結果やイタリアの財政赤字不安を受けてリスクオフムードが広がると軟化。さらに米国で発表された4月小売売上高や4月鉱工業生産が市場予想よりも弱い結果だったことから一時109円10銭台まで値を下げた。ただし、トランプ政権が日本とEUからの自動車や部品輸入に対する関税賦課を180日猶予する案を検討していることが報じられると、下げ幅を圧縮した。一方ユーロは、サルビーニ伊副首相がEUの財政規律(財政赤字の対GDP比3%以下、公的債務残高の対GDP比率60%以内)に反しても必要な支出を行うとの見解を示したことを受けて一時下落した。足下の市場は米国と諸外国の貿易に関する報道に対する関心が高く、本日のドル円相場も関連報道には敏感に反応しよう。なお、本日は豪州の4月雇用統計が発表される予定。市場では豪中銀の利下げを睨み、雇用関連指標に注目が集まっている。発表後の豪ドルは比較的大きな値動きとなりそうだ。(石川)

本日の予想レンジ:108.90~109.90円

ドル円チャート(日足)
図表ドル円ひあしチャート
ドル円チャート

図表ドル円にっちゅうチャート
為替レート
(NY市場引け値)
図表為替レート一覧

株式

15日の米国株式市場は上昇。この日は米中の不冴えな経済指標やイタリアの財政懸念の再発などを受け世界経済の先行きに対する懸念が広がった。朝方は債券が買われ、株式は売り優勢となった。ただし、このところの株式市場は米国の通商政策に一喜一憂の展開となっている。午後に入り、通商政策を巡る好材料が出ると株価は上昇に転じた。この日は、トランプ政権が自動車・同部品の追加関税導入の判断を6ヵ月延期すると伝わったほか、ムニューシン財務長官が議会でカナダ・メキシコに対する鉄鋼・アルミニウムへの追加関税撤廃を検討していると述べた。また、ムニューシン氏は貿易交渉継続のため、早い段階で訪中するとも述べた。NYダウは前日比115.97ドル高い、25648.02ドルで終えた。こうしたなか、本日の日本株は小幅続伸の公算。世界景気の先行き不透明感が意識されつつも、自動車関税延期の観測から自動車や関連素材が買いを集めそうだ。(渡辺)

日経平均株価
図表日経平均にっちゅうチャート
NYダウ
図表ニューヨークダウにっちゅうチャート

債券

15日の米国債市場は上昇した。中国や米国の経済指標の弱い結果や、イタリアの財政赤字に対する不安が広がるなかで債券買いが全般的に強まり、米10年債利回りは一時2.36%を下回る水準まで低下。ただし、トランプ政権が日本とEUに対する自動車関税賦課を、対米輸出の「制限ないし規制」と引き換えに180日の遅らせる案を検討しているとの報道を受けて金利は低下幅を縮小し、米10年債利回りは前日比3.7Bps低下の2.373%で終えた。本日の本邦債券市場は前日の米国市場の流れを引き継ぎ、買いが先行する公算だ。なお、本日は5年債入札が行われる予定。市場では、①5年物139回債の需給がタイトな状況であり、ショート・カバー需要が見込まれること、②海外勢からコンスタントに需要が見られていること、などから無難な消化が見込まれている。(石川)

各国国債利回り(%)
図表国債りまわり一覧