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ソニーフィナンシャルホールディングス Daily Market Report

issue date 2019年01月11日

ソニーフィナンシャル
ホールディングス
金融市場調査部

円高一服も上値は限定的?

為替

10日のドル円は反発。東京時間は、前日のFOMC議事要旨やFRB高官の発言を受けて、FRBの追加利上げに対する慎重姿勢が意識され、107円80銭付近まで下落した。しかしその後、パウエルFRB議長が「辛抱強く状況を見極める」としながらも、「バランスシートは今よりもかなり小さくなるだろう」と発言すると、ドル円は108円50銭前後まで反発した。一方、ユーロドルは前述のパウエルFRB議長の発言を受けたドル買いにより軟調に推移し、1.15ドル前後まで反落した。昨日の米株価続伸を受けて、本日の日本株は堅調推移が見込まれ、これがドル円の上昇圧力になると考えられる。ただし、米政府機関の閉鎖等のリスク要因もあり、上値は限られる可能性も。なお、NY時間には12月米消費者物価指数(CPI)が発表される予定。市場予想(前年比1.9%、前月比-0.1%)を下振れた場合には、ドル売りが広がる可能性があり、注意が必要だろう。

本日の予想レンジ:107.90~108.80円

ドル円チャート(日足)
図表ドル円ひあしチャート
ドル円チャート

図表ドル円にっちゅうチャート
為替レート
(NY市場引け値)
図表為替レート一覧

株式

10日の米国株式市場は主要3指数揃って5日続伸。この日はFRBのパウエル議長が講演で「経済動向を見極めるため、金融政策も柔軟に見直して様子見する時期だ」と発言。金融市場の変調を受け、利上げを一時停止する考えを改めて示した。FRBの利上げが早期の景気減速をもたらすとの警戒が和らいだ。また、米中摩擦の緩和期待も続き、中国売上比率の高い、ボーイング、キャタピラー、スリーエムなどが相場を牽引。NYダウは前日比122.8ドル高い、24001.92ドルで終えた。こうしたなか、本日の日本株は上昇の公算。円高一服もあり、前日に下げた電機、機械等の輸出関連や化学、非鉄などの素材関連が値を戻しそうだ。

日経平均株価
図表日経平均にっちゅうチャート
NYダウ
図表ニューヨークダウにっちゅうチャート

債券

10日の米国債市場は下落した。パウエルFRB議長が金融政策については安定的な物価指標を踏まえて「忍耐強くなれる」との認識を示したものの、バランスシートについて、現在よりも「かなり小さくなる」とコメントしたことを受けて債券市場には売りが集まった。また、米30年債入札が不調に終わったことも債券売りを呼んだ。米10年債利回りは前日比3.2Bps上昇の2.742%で取引を終了した。本日の本邦債券市場は前日の米国市場の流れを引き継ぎ、売り先行となろう。ただし、本日は国債入札や日銀の国債買い入れの予定などはなく、また3連休前のため、手控えムードが広がりやすい。売り一巡後は為替や株価を眺めながらの主体性に乏しい値動きとなりそうだ。

各国国債利回り(%)
図表国債りまわり一覧