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ソニーフィナンシャルホールディングス Daily Market Report

issue date 2018年11月09日

ソニーフィナンシャル
ホールディングス
金融市場調査部

リスクセンチメントが改善

為替

8日のドル円は、米中間選挙を波乱なく通過し、市場のリスクセンチメントが改善する中、114円に乗せる展開となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)は、市場予想通り金融政策の据え置きを決定した一方、力強い米景気と賃金上昇を背景に12月の追加利上げを示唆。また、漸進的な利上げを継続する姿勢を示し、これがドル買いを加速させた。一方、ユーロは下落。欧州委員会が発表した経済見通しにおいて、イタリアの成長率見通しが同国の財政問題により下方修正された。また、同国の2020年の財政赤字は対GDP比で3.1%まで拡大すると見通しとされ、EUが上限とする「財政赤字はGDP比3%以内」に抵触する可能性が意識されたことも重しとなった。本日のドル円は、FOMCが利上げを継続する姿勢を示したことを受け、堅調に推移すると予想する。ただし、今月末には米中首脳会談を控えるなど、今後は政治面の問題が意識されやすいと予想され、上値は限られる可能性も。

本日の予想レンジ:113.60~114.50円

ドル円チャート(日足)
図表ドル円ひあしチャート
ドル円チャート

図表ドル円にっちゅうチャート
為替レート
(NY市場引け値)
図表為替レート一覧

株式

8日の米国株式市場はナスダック、S&P500指数が下落する一方、NYダウは上昇、前日比10.92ドル高い、26191.22ドルで終えた。中間選挙を想定通りの結果で終え、買戻しの動きが続いた。なお、この日は市場の関心は金融政策へ移った。11月FOMCでは利上げを見送ったが、声明文は12月会合での利上げを示唆する内容。市場関係者の一部には、10月以降の株価下落を受け、声明文に利上げペースの鈍化のヒントを期待する向きもあったが、一蹴された。今回は設備投資の減速への言及はあったものの、金融政策のスタンスは変わらないことが確認され、NYダウは下げる場面も見られた。こうした中、本日の日本株は続伸の公算。米金利の高止まりから円安が進行しており、輸出関連株が買われる見込み。

日経平均株価
図表日経平均にっちゅうチャート
NYダウ
図表ニューヨークダウにっちゅうチャート

債券

8日の米国債券市場は短中期ゾーンが下落した一方、30年債は小幅に上昇して取引を終えた。取引中盤にかけては全般的に買われていたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利を据え置いた上で、声明において雇用環境など経済について強気な見方を示し、「更なる漸進的な利上げ」方針を継続する意向を示したことから、12月利上げを意識した債券売りが集まり、イールドカーブはフラット化した。この日の米10年債利回りは前日比0.2Bps上昇の3.237%となった。本日の本邦債券市場は、米国債市場の流れを引き継いで軟調な展開が予想される。ただし、この日は日銀が、残存期間1年超3年以下、3年超5年以下、10年超2年以下、25年超の長期国債買入れオペを行う予定であり、これがサポート要因となる可能性がある。下値は限られよう。

各国国債利回り(%)
図表国債りまわり一覧