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ソニーフィナンシャルホールディングス Daily Market Report

issue date 2018年08月10日

ソニーフィナンシャル
ホールディングス
金融市場調査部

不安定な相場、継続

為替

9日のドル円は上昇。貿易摩擦への懸念が広がるなかで新興国通貨主導でドル高が進み、ドル円は111円20銭付近まで小じっかりとなった。米国人牧師の拘束を巡り、米国とトルコの協議が芳しくない様子からトルコリラは下値を切り下げ、対円では20円を割り込んだ。ロシアルーブルは、英国でロシアの元スパイが襲撃された事件に関し、米国がロシアに制裁を科すとしたことを背景に大幅安となった。通商問題に関する報道によって神経質な値動きとなる相場は本日も続くだろう。9日に行われた日米通商協議は本日も継続する見通し。すぐに結論が出る可能性は低く、基本的には対話の継続を表明して終了すると見るが、万一米国が自動車関税賦課に向けて歩を進めるような事態になれば、ドル円は大幅に下落することもあり得る。なお、本日は豪中銀の金融政策報告、英国の6月鉱工業生産及び4-6月国内総生産・速報値、7月米消費者物価指数、7月カナダ雇用統計などが予定されている。

本日の予想レンジ:110.40~111.30円

ドル円チャート(日足)
ドル円チャート

為替レート
(NY市場引け値)

株式

9日のNYダウ平均は続落。前日比74.52ドル安い、25509.23ドルで終えた。米主要企業500社の決算の9割が終わったこともあり、好業績銘柄を買う動きが一巡し、小動きが続く。この日は原油価格と長期金利の下落を受け、石油関連株と金融株が値を下げた。他方、ハイテク銘柄を中心とするナスダック総合指数は8日続伸。アップル、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフトなどが値を上げた。こうしたなか本日の日本株は小反発か。4-6月期GDP成長率は内需を中心に前期からの反発がみられ、前期比年率1.9%と堅調。日米通商協議(FFR)が続くなか、株式市場では相対的にリスクの低い内需関連株が物色されそうだ。

日経平均株価
NYダウ

債券

9日の米債市場は上昇。7月の米PPIは前月比横ばい、コアPPIは前月比プラスながら、いずれも市場予想を下回った。インフレ圧力がそれほど高まっていないとの見方が、利上げ加速観測を後退させ、債券買いを促した。このほか、30年債入札が無難に通過したことや米株価の下落も債券の買い材料となった。米10年債利回りは前日比2.4Bps下落の2.926%で終えた。こうした流れを受け、本日の日本債券市場も上昇の公算。昨日の30年債入札は順調な結果となり、債券買いに繋がった。本日の日銀国債買い入れオペでは買入れ減額は想定されず、これも相場の支えとなろう。

各国国債利回り(%)