2009年に見られた世界的な金融市場の混乱は落ち着きを取り戻し、一部に不安要因はあるものの中国やインドなどの新興国の高い経済成長を背景に景気は回復傾向にあります。一方、日本経済においては緩やかに回復に向かってはいるものの、雇用不安や個人所得の伸び悩みにともない個人消費が停滞するなど、景気の自律的な回復には至っておりません。
このような環境下において、ソニーフィナンシャルホールディングスグループは、付加価値の高い商品と質の高いサービスを提供することにより、お客さまから最も信頼される金融サービスグループになることを目指し、業務に取組んでまいりました。
その結果、2009年度のソニーフィナンシャルホールディングスグループの業績は、健全性を維持しつつ、生命保険事業、損害保険事業、銀行事業すべてにおいて順調に業容を拡大し、連結経常収益は前年度比13.8%増加の9,789億円、経常利益は146.3%増加の843億円、当期純利益は56.7%増加の481億円となりました。
また、ソニー生命の企業価値を表す重要な指標のひとつである2010年3月末のMCEV(市場整合的エンベディッド・バリュー)は、新契約価値の増大、資産運用ポートフォリオの段階的変更、一部商品における資産運用方針の変更、および金利上昇などにより、2009年3月末に比べて4,931億円増加し8,940億円となり、2008年3月末の水準を上回りました。金利リスクの軽減を課題とし、超長期債の購入推進による資産負債デュレーションミスマッチリスクを縮減してまいりましたが、引き続き企業価値の継続的な向上を目指し、MCEV評価を通じて得られた経営上の課題に積極的に取組んでまいります。
このような厳しく不安な時代だからこそ、お客さまや株主の皆さまがソニーフィナンシャルホールディングスグループへ寄せられる期待は大きいものがあると認識しています。ソニー生命は2009年8月に創立30周年を、ソニー損保は同年10月に開業10周年を迎え、ソニー銀行も2011年で創立10周年となります。各事業とも、全役職員一同、皆さまの期待に応えるべくさらなる事業の発展と企業価値の向上に、全力を尽くしてまいります。
なお、2010年6月より、当社は新しい経営体制へ移行いたしました。将来におけるソニーフィナンシャルホールディングスグループの経営態勢をより磐石なものとすべく、代表取締役会長に德中暉久が、代表取締役社長に井原勝美がそれぞれ就任し、代表取締役副社長の藤方弘道ともども、今後のソニーフィナンシャルホールディングスグループの経営に携わってまいります。
皆さまにおかれましては、なにとぞ一層のご支援を賜りますようお願い申しあげます。
2010年7月

徳中 暉久
代表取締役会長

井原 勝美
代表取締役社長

藤方 弘道
代表取締役副社長



